請求異議控訴審の期日が取り消されました

3/25-27の期日が取り消され、以下の期日が決まりました。
 ▼6月3日(水) 
   午後2時開廷 東京高裁102号法廷
   証言:市東孝雄、平野靖識
   補佐人陳述:石原健二(農業経済学)
 ▼7月1日(水)
   午前10時30分開廷 東京高裁102号法廷
   最終弁論
 新型コロナウイルスの感染対策です。密閉された法廷に長時間置かれる危険からして当然の措置でしょう。

 また、3月18日に千葉地裁で、農地関連のヤグラ裁判が予定されていましたが、この裁判期日も取り消されました。新たな期日は調整中です。

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3・25-27異例の連続裁判へ! ビラを配布しています

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 請求異議控訴審は、年度内結審をかためた菅野裁判長の不当な訴訟指揮により、3月25-27日と連続して開かれる予定です。
 市東さんの会では、先月12日から東京高裁前とNAA東京事務所(丸の内)でビラを配布して抗議を続けいています。
 多くのみなさん、裁判傍聴にお集まりください。

 新型コロナウイルスの感染拡大で、裁判員裁判を中心に一部の裁判期日が取り消されています。熊本地裁では72人傍聴の大法廷であることから、旧優生保護法による不妊手術強制に対する国賠訴訟の裁判期日が取り消されました。
 他方、最高裁は一席ずつ傍聴席の間隔を空けて着席させて判決を強行しました(6日)。閉ざされた法廷に長時間置かれる感染の危険を軽視する一方、感染を理由に公開原則に制限を加えるこうしたやり方はまったく認めることはできません。
 異例の連続裁判ですが、不当な訴訟指揮に負けることなく取り組みたいと思います。
 期日や傍聴形式に変更がある場合は、ただちにお知らせしますので、ご注意ください。

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2月3日の耕作権裁判はお休みです

 2月3日(月)に予定されていた耕作権裁判は、期日が取り消されました。お休みですのでご注意ください。

 この裁判をめぐっては、南台の耕作地の位置や時効についての文書提出を空港会社に命じるように、裁判所に求めています。千葉地裁はこれを不当に却下したため、弁護団が抗告して現在高裁で争われています。期日の取り消しはこのためです。

 次回の期日予定は5月18日(月)午前10時30分開廷です。
 (会報最新号(50号)、8ページのスケジュール欄で、「5月13日」としていますが、間違いですのでお詫びし訂正します)

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3・25-27東京高裁連続裁判へ 請求異議控訴審

請求異議控訴審の裁判日程をあらためて掲載します。
▼3月25日(水)
   午後2時開廷 東京高裁102号法廷
   証言:市東孝雄、平野靖識
   補佐人陳述:石原健二(農業経済学)
▼3月27日(金)
   午前10時30分開廷 東京高裁102号法廷
   最終弁論(予定)

  ※市東さんの会では、東京高裁と空港会社に対する抗議行動を連続して行います

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菅野裁判長が年度内結審を決定! 審理尽くさぬ暴挙 〔1・16請求異議控訴審〕

 1月16日、東京高裁で請求異議の第2回控訴審が開かれた。菅野雅之裁判長(第4民事部)は、次回3月25日と27日の2期日をもって、審理を打ち切る強行方針を打ち出した。
 第1回裁判で弁護団は、空港会社が釈明要求に答えず、根拠を示すことなく主張を繰り返す裁判姿勢を強く批判。控訴審ではかみあった論議を保障する訴訟指揮を強く求めた。これに対して、菅野裁判長は「主張を裏付けることは物事の大原則」とこれに応えている。だが、この日の法廷では一転して審理打ち切り強行方針の暴挙である。
 この年度内結審の意向は、昨年末の弁護団折衝で表明されている。これに対して弁護団は、かみあった議論のための求釈明書、求釈明補充書を年末年始と相次ぎ提出。さらに憲法論から捉えかえした準備書面を提出して審理を尽くすことを要求し、補佐人陳述・証言を準備してこの日の法廷に臨んだ。

 裁判は冒頭、内藤光博教授(憲法論)が補佐人として陳述し、過酷執行・権利濫用を否定した一審判決を徹底的に批判した。
 続いて弁護団が、求釈明と準備書面の要旨を陳述し、あらためて釈明をせずに逃げる空港会社の不誠実を明らかにした。
 他方、空港会社は27頁(滅多にないことだ!)の釈明書を提出した。これは従前の主張と釈明の繰り返しにすぎないものだが、注目すべきは、シンポ・円卓会議における「強制的手段の放棄」の公約についての踏み込んだ釈明である。
 「私法上の権利につき民事裁判による確定や強制執行による実現を求めることをしないことを約したものではない」と書いている。
 つまり、この公約は土地収用法による代執行のことを言っているのであって、市東さんの小作耕作権を取り上げる民事強制執行は、この公約から外れるというのである。
 これまで空港会社は、「話し合いが頓挫した場合のことまで約していない」などと根拠なく判示した多見谷判決にならって抜け道を探ってきたが、ここにきて民事強制執行も対象外だと言い出したのだ。いったいどうしてこんな解釈が成り立つのか!
 だとすれば「頓挫」論を含めて、その主張の根拠をしめし、立証する責任が空港会社にある。弁護団は菅野裁判長に対して、これを促す訴訟指揮を求めたが、裁判長は「促すのは適切ではない」と言い張って空港会社の盾となった。
 傍聴席から怒りと抗議の声が上がる中、菅野裁判長は次回3月25日に市東孝雄さんと平野靖識さんの証人尋問、石原健二(農業経済)さんの補佐人陳述を行うこと、さらに弁護団が強く要求した最終弁論を27日に行うことを告げて、逃げるように退廷した。

 次回期日は、3月25日午後2時、東京高裁102号法廷。
 東京高裁・菅野裁判長による、審理拒否・結審強行を許さない行動と傍聴闘争を!!

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次回裁判は1月16日です  請求異議控訴審第2回

Seikyu2_blog 東京高裁は審理を尽くせ。空港会社に肩入れするな!
成田空港会社は農地を取り上げるな!

 請求異議控訴審第2回裁判のビラができました。拡散にご協力ください。
 9月24日の第1回控訴審で弁護団は、根拠なく結論的な主張を繰り返す空港会社とこれを容認して不当判決を下した一審の訴訟指揮を強く批判しました。これに対して菅野裁判長(東京高裁第4民事部)は「当事者主義ですから、主張を裏付けることは物事の大原則」と応えています。
 次回裁判では、これに基づく追及と、憲法論に基づく追加主張、専門家による補充意見書が出されます。さらに緊迫する法廷での傍聴とデモにお集りください。

 請求異議 第2回控訴審
 2020年1月16日(木)午後2時開廷
 東京高裁102号法廷
 *裁判が始まる前にデモがあります
 *集合時間や傍聴券交付についての詳細は追って掲載します

 ▼ダウンロード - seikyu2_blog.pdf

 

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大きく「間違っている」のじゃないか! ──請求異議控訴審11・9シンポジウム 報告(4)

 最後は、事務局から閉会のあいさつ。シンポジウムの率直なまとめを、抜粋し掲載します。

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 弁護団の総力を結集した膨大な控訴理由書からは、法理論にとどまらない、人としてあるべき声が聞き取れます。この姿勢、行動こそが、極めて困難な異例の裁判を継続させている原動力だと思います。
 そして市東さんの農地をめぐる一連の裁判は、農業と農民の権利についての新しい地平を拓いてきました。
 しかしながら日本の司法・裁判所をえぐり出し遠藤先生のお話は衝撃でした。でもそのお話は、私たちがさらに闘うことの意義を改めて確認させるものだと思います。
 困難な状況の中でも市東さんは、天神峰の大地にどっしりと足をつけて、前を向いています。その姿に私たちは励まされます。
 今日は残念ながら参加されなかった石原先生が、「産直」の取り組みを「衰退する日本農業の再生の道」とおっしゃっています。小川浩さんの報告は、農家の立場からこの闘いの大切さを教えています。

 30年前の今日、ベルリのン壁が崩れました。歴史が動いた日です。世界は新たな希望の時代に向かうかと思われたのに、今、世界中で格差と貧困が拡がり、不寛容がはびこっています。でも歴史は動くのです。あきらめずに運動を継続していけば必ず時代は巡ってきます。沖縄の闘いは大きな指針です。安治富さんのお話から大きな力をもらいました。
 決してあきらめず、粘り強く、市東さんを先頭に、不正義で理不尽な権力と闘っていきましょう。そして必ず勝利しましょう!

 次回の公判は1月16日。請求異議裁判は1回1回が勝負です。大きく結集して裁判所に訴えて行きましょう。正義を為せと!

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大きく「間違っている」のじゃないか! ──請求異議控訴審11・9シンポジウム 報告(3)

 今年は弁護団から、司法制度の歴史に詳しい遠藤弁護士に講演をお願いしました。
 真相を究明しようとせず、空港会社に肩入れし、審理を尽くさないまま不当判決、──あまりに偏った訴訟指揮! 裁判を傍聴する人びとの率直な感想です。「裁判所の門をくぐる者は一切の希望を捨てよ」(『絶望の裁判所』瀬木比呂志著)の言葉は、いったいなぜなのか? 講演をお願いするにあたって問いかけたこの疑問に対して、遠藤弁護士は冒頭、次のように話しました。
「結論から言うと、三権分立は支配秩序のひとつの形態。司法・立法・行政の三権は分立ではなく一体であって、単に役割を分担しているにすぎない。幻想をもってはいけない」「以上、終わり」と笑いを誘い、硬い話の前に場を和ませて、ますますひどくなる「司法反動化」の歴史について、象徴的な事件を挙げて5点に整理して話しました。
①1947年 戦後憲法制定と司法権の独立。公平な裁判所の理念(憲法37条)
②1959年 砂川事件における進歩的な伊達判決──国による跳躍上告と破棄差し戻し。
 田中耕太郎裁判長と駐日外交官との会談と情報漏洩。
③1967年 良心的裁判官への転向強要と思想統制の強化
 青法協(青年法律家協会)裁判官へのブルーパージ、最高裁裁判官の「血の入れ替え」
④最高裁事務総局の肥大化と人事支配
 良心的裁判官の放逐、移動統制。法令解釈の統制。具体的に原発差し止め判決に対する露骨な人事。農地裁判では、多見谷(その後、沖縄で国側勝訴判決)、高裁の小林は福岡高裁所長に。右陪席の定塚は法務省訟務局移り、沖縄で国を勝たせる役割を果たした。
⑤1999年 司法改革による「抵抗勢力」叩き。日弁連の屈服・翼賛化
 審理期間の半減化、労働事件の短縮化、裁判迅速化法(2年)、弁護士増員、刑事司法大改悪(裁判員制度、訴訟指揮権強化、新捜査手法)、下級裁判所裁判官指諮問委員会。

 詳しく明かされる戦後司法行政の反動化の流れに、会場から驚きの声。
 遠藤弁護士は、「三権分立は幻想。政治部門とともに、司法は支配秩序を支える「公共性の空間」であって、判決は科学的分析を拒否した一方的な価値判断に基づく」と述べました。
「そのための人事は最高裁事務総局に握られており、人事支配の実態は退官した裁判官が書いている」と述べるとともに、請求異議裁判の一審・高瀬裁判長が、「私は小役人ですから」などどと、進行協議の場で平気で口にするほどであると話しました。
 市東さんの農地をはじめとする三里塚裁判、原発をはじめ各種の住民訴訟や冤罪事件などは、その支配構造との闘いであることが明らかされました。

 そして遠藤弁護士は、「まず、この状況のもとで闘われていること自体に大きな意義がある」ことを確認。さらに、「三里塚の裁判は決して負けていない。司法権力・資本の意思を打ち砕くものとして闘われ、いまや異例中の異例の請求異議裁判にまで来た」と訴えました。
 「なによりも司法権力の意思を打ち破っている。裁判の迅速化と争点整理・集中審理方式を打ち破り、徹底して証人採用を勝ち取ってきた。民事執行を停止させて異例の請求異議裁判を開かせ執行を停止させ、一審二年、証言と補佐人陳述を勝ち取ってきた。こういう闘いを現にやっている」
 これは、裁判闘争・傍聴闘争、そして現地の闘いと車の両輪となることで実現できたと述べ、「闘わなければただちに負ける。闘うことによって開かれる」と述べて支援を訴えました。

 講演に続いて、葉山弁護士が市東さんの裁判の現段階を報告。さらに11月7日に行われた成田空港の基本計画変更申請(第3滑走路の新設とB滑走路の延長)について、その問題性・違法性を明らかにしました。最後に大口弁護士が、弁護団としての決意を表明しました。
 不屈に闘う弁護団の奮闘に、あらためて会場から大きな拍手が送られました。

 シンポジウムは最後に事務局から纏めと閉会の挨拶。これについては次回。
 

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大きく「間違っている」のじゃないか! ──請求異議控訴審11・9シンポジウム 報告(2)

Shio_tr  休憩の後、稲作農家の小川浩さんから、厳しさを増す農業現場の報告を受けました。
 台風15号では、機械が故障して3万羽の鶏が死んだ農業仲間があったという。ハウスや畜舎が倒壊して、廃業や規模縮小を考える農家が生まれている。
 だが、
「今回の台風に限らず、今、農業は崩壊の危機に立っている。私の集落は50戸あるが、今や専業農家は3戸だけ」「かつては出稼ぎや兼業で農地を守ってきたがそれもできなくなっている」と話しました。
「ここ5年で農業人口が76万人減り、農家収入も減っている。安倍は『8割の農地を担い手に集中させる』と言うが、政権が思うようには進まない。中山間のように条件が悪ければ借りる人はいない」
「TPP、日欧EPA、日米FTAとやってきて輸入農産物が広がれば、日本の農業はどうなるのか。いまや食料自給率は37%に落ち込んだ」
 そして、貿易協定を見越して食の安全の規制緩和がなされている現実について、アメリカの現実を紹介した。遺伝子組み換えや異蛆虫やハエの卵、カビなど異物混入の事例に会場も驚きの声。「日本の農家がダメになれば、知らないうちこうなる。農業危機は食料危機」「農業は命にかかわる食料生産だから農民だけの問題ではない」と訴えました。
 最後に、「市東さんが農地を守る姿は、日本の農家にあるべき姿を示していると思う」と称え、支援を呼びかけました。
 小川さんの報告は廃業に向けられる農家の現実をリアルに伝えるとともに、農業を守ることの大切さを教えており、会場は拍手で応えました。
 その後、市東さんとともに壇上で質疑の時間(上に写真)。小川さんらが主催した農業問題研究会の活動や、太陽光によるソーラー・シェアリングなど、多彩な質問に応えました。
「父・東市さんが生きていたら、今の市東さんになんと言うだろう? 継いでくれてありがとう?」という孝雄さんへの質問には、
「ありがとうとは言わないだとうけど…、まあ、頑張れくらいかな」と笑いながら対応する場面も。

▼沖縄現地から安次富浩さん
 続いて沖縄現地の報告を安次富浩さん。
「2004年の4月19日に辺野古にテント張って、今日で5,683日。ゲート前にもテント作って1,952日目。あきらめません。これが沖縄の闘い」と切り出して、「米軍植民地支配27年間闘い続けて日本復帰を勝ち取った。平和憲法のもとに戻ると思ったが、幻想だった。この国は民主主義国家ではない。復帰から47年、政府はメキシコに対するトランプのように、本土と沖縄の間に壁を作っている。米軍と戦い、この日本政府と戦っている」と話しました。
 そして、尖閣列島問題を口実とした与那国、石垣、宮古、奄美、徳之島への自衛隊の配備強化、SACO合意違反のパラシュート降下訓練や、戦闘機の墜落事故、米軍規律の乱れなどについて報告し、問題にしない日本政府を批判しました。また、埋め立てがどんどん進むというNHK報道、「辺野古から」というタイトルで「辺野古区民 対 沖縄県民のたたかい」などと誤ったメッセージを送る報道姿勢など、側面からの圧力があることを明かしました。

「埋め立てが始まって1年になるが、工事は全体計画のわずか2パーセント。海面から3メートルの護岸を作って辺野古側を埋め立てている。本来は大浦湾側が、埋め立て計画の第一段階。それができないのは軟弱地盤と2本の活断層。これがバレた。日本の技術では対応できない」と現状を報告。
「われわれは決してあきらめない。知事選では団結して勝った。県民投票でも各種の選挙でも民意が現れた。県外にも、国際社会にも訴える。みなさんは沖縄に来ることも大事だが、ヤマトで安倍政権との闘いを頑張って欲しい。あきらめない、粘り強いたたかいで連帯してこの国を変えよう!」と力を込めました。最後に、焼失した首里城再建への支援を訴えました。

 このあと、弁護団の講演と裁判報告へ。その報告は次回に。

 

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大きく「間違っている」のじゃないか! ──請求異議控訴審 11・9シンポジウム 報告(1)

 いまやあらゆる場面で見られる理不尽な社会矛盾。市東さんの農地裁判では、そのことを嫌というほど感じさせられる。
 理不尽はいったいどこから来るのか? 不屈に闘い続ける市東さんの思いは? そのことをつかみ、うち破るためのシンポジウムの報告です。
 
 冒頭、司会の紹介の後、主催者挨拶として坂本進一郎代表からのメッセージ。「土は生き物」と強調する市東さんに、「そこに農民としての生き甲斐と生きる意味もある」と共感して以下。
「市東さんが農地を死守することの意味は大きい。市東さんが頑張ることは、農業を軽んじる〝軽農思想〟がぶっ飛ぶこと。守るべきは守らなければならない。守るべきは市東さんの農地」と、シンポジウムの成功を呼びかけました。
 続いて基調報告。事務局の小川正治が、井村弘子共同代表の逝去を報告するとともに、今後は坂本進一郎代表のもとで継続することを表明しました。そして、農業の公共性と農民の権利、産直型協同性などを深めてきたこの間のシンポジウムや、現地調査と勉強会、会報の発行など、これまでの方針を堅持・継続し、発展させることを確認しました。
 そして請求異議控訴審の緊迫に対して、
 ①1・16第2回控訴審傍聴闘争への結集
 ②市東さんの闘いを知らせる運動の強化と会員拡大
 ③空港会社東京事務所前や東京高裁と国会や各種の集会・デモにおける宣伝など法廷外行動の強化。
 ④現地調査の実施と、異変があればただちに現地にかけつける陣形づくり
 ⑤裁判財政の強化のための会員拡大・特別カンパ
 以上、5点の運動方針を呼びかけました。

▼ぶっつけ本番の市東さんインタビュー
 いよいよ市東孝雄さんのインタビュー。事務局の林伸子が「ぶっつけ本番」の質問を投げかけました。
 最初に、台風15号がもたらした被害がスクリーンに。大破したハウス、定植用の苗が全滅し、畑では取り入れ前のシシトウ、ナス、ピーマンなどがことごとく倒され、里芋が茎から折れています。
「初めて出荷を2回休みました」と市東さん。その市東さんに消費者から激励の言葉や物品が届いたという。「農業に誇りをもってやっていて、野菜を届けることが役目なので、それができないことは悲しいこと」と言いつつも、「災害を通して〝消費者は家族〟だということを強く感じた」と話しました。

 お話は控訴審で行われた市東さんの意見陳述に。市東さんが強く訴えた2点、「畑の秘密売買」と、「話し合いを尽くした」という空港会社の嘘について、詳しく尋ねました。
 二人の地主(藤﨑・岩澤)が畑の買収を隠して15年間地代をだまし取ってきたことが、空港会社と結託して行われた事実として次第に明らかに。また、そのことが新聞報道で露見した後、家にきた公団用地部長は「ポケットに手を入れて」話をしたという。社会通念からかけ離れた尊大な態度に、会場は驚きの声をあげ、市東さんは「話し合いじゃないよ。アリバイ作り」と感じたままを述べている。
 そして、新滑走路建設とB滑走路延長のための計画変更について、「住民を追いつめ、諦めを強要している」「自然を破壊し環境を破壊する。あちこちで災害が起きるのは、人が山を壊すから。自然と人間は共存すべき。だから自分は空港とは共存しない」と笑いを誘った。
「無農薬野菜、有機農業に生き甲斐を感じる。野菜がうまくできて、消費者に美味しかったと言われることが自分の喜び、誇りです」「頑張るので末永くお付き合いを」と訴えました。
 公開のインタビューという形は、文字になった陳述書とは一味違って、農地に対する市東さんの思いや、守り続ける意思がより深く理解できました。

 その後、10分間の休憩を挟んで後半に。房総の稲作農家・小川浩さんの農業現場からの報告が、市東さんの闘いの意義をさらに深めるものとなりました。その報告は次回に。

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