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5月28日、市東さんの裁判で証人尋問が始まりました

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最初の証人は、空港会社の用地部長・戸井氏。
裁判のきっかけとなった「解約申入許可申請書」のとりまとめをした人物です。

この申請書が空港会社から千葉県に出され、県の許可に基づいて、空港会社が裁判を起こしたのです。

つまり、戸井証人は市東さんの農地を取り上げる手続きを進めた責任者といえます。

市東さんの弁護士が、次々と質問しますが、証人は、「覚えていません」「前任者がやったことなので…」「書類にそう書いてあるならそうなんでしょう」と不誠実な答えを続けます。
裁判長が「率直に答えてください。その方が早いですから」と注意するほどでした。

黒野社長(当時)の「人間の尊厳を踏みにじる行為」「二度と繰り返さない決意」という謝罪文について、一瀬弁護士が「市東さんの農地取り上げは本質同じことだ」と追及したのに対しては、「新聞報道で見たが読んでいない」と答えました。
社長が社会的責任をふまえた謝罪文を出したというのに、当該の社員がこれを読まないなんてことがあるでしょうか?

また、農地法により収用する―機動隊を使って、市東さんの農地を奪うことを「強制的手段ではないのか」と問いただしました。

浅野弁護士が、「地主の藤﨑氏から書類を預かったのだとすれば、預かり証があるはずだ」と追及したところ、「記憶にない」と逃げます。

市東さんの生活を破壊することについては、代わりにお金を渡すのだと!
戸井証人には、すべてカネで解決できるという考え方が根本的に間違っていることや、農民が一生懸命耕して、収穫したものを、美味しい!と言って食べる消費者がいる―そんな喜びや人とのつながりは、理解できないのでしょう。

120528shitou 敷地の境界線について、遠藤弁護士が、質問しました。
市東さんの農地の一部は、空港予定地の外にあります。
空港会社が作った書類でも、ラインが引かれ、説明が書かれています。
理路整然とした追及で、敷地外にまたがる農地を、知事の転用許可決定を得ないまま収得していたという違法が明らかにされました。

農地取り上げの口実とした架空の計画(「GSE」「ULD」っていいます)について問いただした葉山弁護士と西村弁護士の追及では、市東さんの宅地を取り上げることを前提にした計画だったことがバクロされました。

戸井証人は、「公団用地部が取得した土地はすべて空港予定地だ」と、とんでもない証言を行いました。

大口弁護士が、「できれば話し合いで、と言っていますが、話し合いが成立しなければどうなんですか。ガス銃の水平打ちで命を落とした人もいる、そういうことを繰り返すのですか」と訊いた時には、「ですから、市東さんにはそこも考えていただいて」と、まるで市東さんが悪いかのように言いました。

証言でわかったのは
引き継ぎもまともにやらない
書類がキチンと保管されてない
上司の公式文書を読まない
自分がとりまとめた書類に目を通さない
空港会社というのは、最低限の事務がなされていない会社だってことです。

さらに
法律の拡大解釈をする
法律違反を平気でやる
文書の偽造もする
それが成田空港会社!!

120528demo_shitou 今回の裁判で、話し合いといいながら、結局は、暴力で市東さんの畑を取ろうとしていること、自宅からも追い出そうとしていることがはっきりわかりました

原発もそうですが、「国策」となると、どんなにメチャクチャやっても押し通せるという、およそ民主主義とはいえない状況を目の当たりにします。

裁判に先立って、「千葉銀座」や県庁前を通るデモをしました
お昼休みで外に出ている人たちに、ビラを配って訴えました

次回、6月25日(月)午後1時30分に千葉地裁です。
成田市農業委員会事務局長・山崎真一証人です。
ぜひ傍聴に!

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