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空港会社をさらに追及 _位置誤認と偽造証拠をめぐり  9・14耕作権裁判

20150914_2  再開第2回目の耕作権裁判が、9月14日午前、千葉地裁民事第2部(岸裁判長)で行なわれた。弁護団は全文74頁に及ぶ書面(準備書面26)を提出し、前回裁判で空港会社が出した争点に対して詳細に反論した。

 今回の論点は5点にわたるが、特にこの裁判におけるいちばんの問題である契約畑の位置についての空港会社の誤認と偽造証拠について、詳述した。
 ・1970年、収用裁決申請書に添付の図面
 ・1984年、地積測量図
 ・1987年、収用裁決申請書変更の事実
 ・空港会社による運輸省への報告書添付の写真図(インカメラで開示させた決定的証拠)
 ・父・東市さんの認識を示す元永メモ
 ・石橋政次の妹である関根トメさんからの聴取内容
 ・航空写真による耕作状況の変遷
 ・地主である藤﨑政吉氏からの聴取内容
 ──これらは、すべて「南台41−9」が契約畑ではないという市東さんの主張を裏付けるものだ。
 また、弁護団は契約地以外の耕作地について、71年から30余年間、平穏かつ公然と耕作してきた事実をもって時効取得を主張し、「市東さんが現在耕作する南台のすべての畑が正当な権利に基づく耕作地」であり、「不法耕作」の主張が根拠のないデタラメであることを明らかにした。
 さらに今回弁護団は、そもそも空港会社が農地を取得したとすること自体が違法・無効であるいう根本的な問題(農地法3条・5条違反)を、この裁判で初めて主張した。

 契約畑の位置の誤認についての事実に基づく追及においつめられた空港会社は、「少なくとも契約の土地は同意書・境界確認書で合意されたと認めるのが相当」などと、言い逃れのためのあらたな主張を開始した。要するに、位置に関する過去の事実はどうでもいい、すべては同意書・境界確認書(偽造証拠!)から始まり、これが「真実」だと強弁しようというのだ。
 陳述後のやりとりの中で弁護団は、空港会社が位置問題について一方的な主張を繰り返すだけで弁護団の主張にクロスした反論がなされていないことを指摘して、「少なくとも…」が意図することを含めて釈明するよう強く要求。裁判所もこれを空港会社に求め、次回までに書面で提出することになった。

 他方、この日空港会社は、文書提出命令に応じないことによる「サンクション」(制裁)についての意見書を提出した。「当事者(空港会社)が文書提出命令に従わないからといって、ただちに申立人(市東さん)の主張を採用するものでなく、他の証拠または弁論の全趣旨による検討をすることを求められている」と弱々しく弁解し、証拠として民事訴訟の教科書2冊(『コンメンタール民事訴訟法』 『新民事訴訟法』 )から関連部分のコピーを提出した。
 しかしその教科書は、読めば読むほど、逆に市東さんと弁護団の主張を真実と認めることを裁判所に迫るもの、といっていい内容だ。次回、弁護団は、空港会社の空疎な主張を全面的にうち砕く反論を展開することになる。

 閉廷後の裁判報告会で市東さんは、「安倍政権の戦争法案に反対して忙しいなか、傍聴に感謝。私が農業を続けるためには、この裁判に絶対に勝たなければならない。追いつめ勝利するために、ご支援をお願いします」と挨拶した。

 次回期日は、12月14日(月)10時30分開廷。多くのみなさん、傍聴をお願いします。
 (弁護団の今回の反論は予定の半分であり、次回さらに残る論点について行なわれる)

20150914_4 ▼写真上:裁判報告会で発言する市東孝雄さん
▼左:裁判報告会

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