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5.25千葉地裁傍聴へ  請求異議裁判Q&A ⑵

Ookiyone ⑵市東さんの訴えの中味は?

Q)市東さんの訴えの内容を教えてください
A)論点は三つです。

成田空港会社は、そもそも強制執行の請求権を歴史的に放棄している
 1994年10月11日成田空港円卓会議で、国と空港公団は成田空港平行滑走路の用地について、「今後あらゆる意味で強制的手段はとらない」と公式に表明しました。これは、暴力による空港建設の歴史を謝罪し、強制的手段を放棄して、用地問題は「あくまで話し合いによって解決する」と誓約するものでした。
 空港会社が最高裁判決を盾に、市東さんの農地を取り上げようとすれば、強制執行(強制力)によることが避けられず、この公約を破ることになります。強制執行の申立ては、当然、口頭弁論終結後になされるものですから、請求異議の原因となります。

裁判官忌避が決着しないうちに下した高裁・小林裁判長の判決は無効
 農地裁判の控訴審は、第4回(2015年3月4日)で突然、結審が宣言されました。ただちに裁判官忌避を申し立て、最高裁にまで上がりましたが、その審理が途中にもかかわらず、小林裁判長は判決を言い渡しました。これは「忌避申立てがあったときは、申立てについての決定が確定するまで訴訟手続きを中止しなければならない」(民事訴訟法)に反しており、「判決に関与できない裁判官による判決」であって無効です。

離作補償料不払いにより、千葉県知事の許可処分は失効したので強制執行できない
 小作地の解約には知事の許可が必要です。空港会社の申請を受けて千葉県は、2006年9月21日付で、不当にこれを許可しました。このとき知事は、「離作補償を給付すること」を「条件」として明記しました。しかし空港会社は、支払うことも供託もしておらず、許可処分は効力を失っています。
 請求異議裁判は以上の論点で闘われています。

▼写真は、国の暴力を象徴する大木よねさんの強制代執行(1971.9.20)。機動隊の暴力と農家の激しい抵抗闘争は日本社会に衝撃を与え、空港建設は完全に行き詰まった。円卓会議で国・空港公団はその歴史を謝罪し、強制的手段の放棄を公式に表明した

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