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ついに、空港会社に隠匿文書の開示を勧告!  5・14耕作権裁判で内田裁判長

 5月14日、千葉地裁民事第2部(内田博久裁判長)で、通算37回目の耕作権裁判が開かれた。この法廷で内田裁判長は、それまでの訴訟指揮を一転させて、空港会社に対して〝墨塗り文書〟の任意開示を勧告した。市東さんと弁護団の粘り強いたたかいで、証拠の偽造の真相を明らかにする一歩が開かれた。

 この問題は、賃借農地の位置と空港会社が提出した偽造証拠(甲8、甲9号証)の真相を明らかにするもの。ことの発端は、空港会社による賃借農地の位置の誤認。畑の位置を間違えていながら、市東さんを「不法耕作」呼ばわりしているが、その証拠として会社は、父・東市さんの署名とする偽造文書を法廷に提出した。
 2011年10月、弁護団は関連する文書の提出命令を申し立てた。当時の白石史子裁判長によって不当な訴訟指揮が続いたが、特別抗告の高裁で差し戻しとなり、インカメラによって一部が開示された。
 開示された文書には、市東さん主張のとおり、空港会社の認識変えを示す図面(乙85号証:耕作位置図)が含まれていた。しかし大半が〝のり弁〟の墨塗り状態。真相が闇に消されたまま不当な訴訟指揮が続いてきた。

 だが、賃借位置の間違いをめぐって矛盾を深める空港会社は、自分にとって不利な「耕作位置図」について、「図面は昭和45年の耕作状況から推測したにすぎないもの」などと、苦し紛れに弁明し、証拠価値を薄めようした。だが「推測した」とする肝心要の根拠は、のり弁状態の墨で隠されたままなのだ。
 その開示を求めたが、内田裁判長は「文書問題はすで結論がでている」「これ以上やりとりすることではない」との態度で会社の盾となった。そこで弁護団は新たな文書提出命令を申し立てた。その対応如何で裁判官忌避─裁判中断にもなりかねない緊迫した闘いが続いたが、ついにこの日の勧告となった。
 空港会社はなおも隠し通すことができるのか。「任意開示」というが、裁判所による勧告には重いものがある。開示を拒否すれば当然インカメラになるが、それで収まることではない。

 法廷では、位置をめぐる空港会社の曖昧な主張を追及し、これも会社側が主張を整理することが確認された。
 また、筆跡鑑定について、空港側の主張に対して反論が行われ、専門家証人の意見書と陳述書などの具体的準備を行うことが確認された。

 次回の法廷は9月3日、次々回は11月19日。いずれも月曜日、10時30分開廷。

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写真上:裁判報告会で挨拶する市東さんと弁護団
写真下:インカメラで公開された墨塗り文書をかざす遠藤弁護士

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