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大きく「間違っている」のじゃないか! ──請求異議控訴審 11・9シンポジウム 報告(1)

 いまやあらゆる場面で見られる理不尽な社会矛盾。市東さんの農地裁判では、そのことを嫌というほど感じさせられる。
 理不尽はいったいどこから来るのか? 不屈に闘い続ける市東さんの思いは? そのことをつかみ、うち破るためのシンポジウムの報告です。
 
 冒頭、司会の紹介の後、主催者挨拶として坂本進一郎代表からのメッセージ。「土は生き物」と強調する市東さんに、「そこに農民としての生き甲斐と生きる意味もある」と共感して以下。
「市東さんが農地を死守することの意味は大きい。市東さんが頑張ることは、農業を軽んじる〝軽農思想〟がぶっ飛ぶこと。守るべきは守らなければならない。守るべきは市東さんの農地」と、シンポジウムの成功を呼びかけました。
 続いて基調報告。事務局の小川正治が、井村弘子共同代表の逝去を報告するとともに、今後は坂本進一郎代表のもとで継続することを表明しました。そして、農業の公共性と農民の権利、産直型協同性などを深めてきたこの間のシンポジウムや、現地調査と勉強会、会報の発行など、これまでの方針を堅持・継続し、発展させることを確認しました。
 そして請求異議控訴審の緊迫に対して、
 ①1・16第2回控訴審傍聴闘争への結集
 ②市東さんの闘いを知らせる運動の強化と会員拡大
 ③空港会社東京事務所前や東京高裁と国会や各種の集会・デモにおける宣伝など法廷外行動の強化。
 ④現地調査の実施と、異変があればただちに現地にかけつける陣形づくり
 ⑤裁判財政の強化のための会員拡大・特別カンパ
 以上、5点の運動方針を呼びかけました。

▼ぶっつけ本番の市東さんインタビュー
 いよいよ市東孝雄さんのインタビュー。事務局の林伸子が「ぶっつけ本番」の質問を投げかけました。
 最初に、台風15号がもたらした被害がスクリーンに。大破したハウス、定植用の苗が全滅し、畑では取り入れ前のシシトウ、ナス、ピーマンなどがことごとく倒され、里芋が茎から折れています。
「初めて出荷を2回休みました」と市東さん。その市東さんに消費者から激励の言葉や物品が届いたという。「農業に誇りをもってやっていて、野菜を届けることが役目なので、それができないことは悲しいこと」と言いつつも、「災害を通して〝消費者は家族〟だということを強く感じた」と話しました。

 お話は控訴審で行われた市東さんの意見陳述に。市東さんが強く訴えた2点、「畑の秘密売買」と、「話し合いを尽くした」という空港会社の嘘について、詳しく尋ねました。
 二人の地主(藤﨑・岩澤)が畑の買収を隠して15年間地代をだまし取ってきたことが、空港会社と結託して行われた事実として次第に明らかに。また、そのことが新聞報道で露見した後、家にきた公団用地部長は「ポケットに手を入れて」話をしたという。社会通念からかけ離れた尊大な態度に、会場は驚きの声をあげ、市東さんは「話し合いじゃないよ。アリバイ作り」と感じたままを述べている。
 そして、新滑走路建設とB滑走路延長のための計画変更について、「住民を追いつめ、諦めを強要している」「自然を破壊し環境を破壊する。あちこちで災害が起きるのは、人が山を壊すから。自然と人間は共存すべき。だから自分は空港とは共存しない」と笑いを誘った。
「無農薬野菜、有機農業に生き甲斐を感じる。野菜がうまくできて、消費者に美味しかったと言われることが自分の喜び、誇りです」「頑張るので末永くお付き合いを」と訴えました。
 公開のインタビューという形は、文字になった陳述書とは一味違って、農地に対する市東さんの思いや、守り続ける意思がより深く理解できました。

 その後、10分間の休憩を挟んで後半に。房総の稲作農家・小川浩さんの農業現場からの報告が、市東さんの闘いの意義をさらに深めるものとなりました。その報告は次回に。

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