« 2020年11月 | トップページ

2020年12月

【抗議声明】東京高裁の不当判決に抗議し、市東さんの闘いへの支援を訴えます

抗議声明

 12月17日、東京高裁第4民事部(菅野雅之裁判長)は、成田市天神峰の市東孝雄さんの耕作地について、明け渡しの強制執行を許可する不当判決を下しました。私たちはこれに強く抗議し、ただちに上告手続きに入った市東さんを支え、ともに農地を守ることをみなさんに訴えます。

 成田空港会社が取り上げようとしている農地は、祖父の開墾から三代百年にわたって、耕されてきた無農薬・有機農業の畑です。このかけがえのない農地を取られることは、「我が身を引き裂かれることと同じ」だと市東さんは訴えています。
 判決はこの叫びを踏みにじり、空港会社の過去の違法と新たな権利濫用にふたをして、過酷な暴力執行に道を開くものであって、とうてい認めることができません。
 いま、日本の農業は存続の危機に立たされています。世界では家族農業の大切さが国連決議になったというのに、日本は企業の農業参入をおし進め、農家は軒並み廃業をせまられています。市東さんの問題は日本の農家の縮図です。この時に、農業に誇りをもち、農地を守るために身体をはって立ち上がる一人の農家の存在のいかに大きなことか、──そのように思うのです。
 新型コロナの感染拡大は、空港と農地をめぐる、半世紀にわたる成田問題にも光を当てました。
 「公共事業」とは名目だけのこと、「空港機能能強化」を掲げた農地取り上げがデタラメな需要予測のもとで進められてきたことが明るみになりました。成田空港はいまや過剰設備であり、縮小こそすれ拡張などやめるべきです。
 他方でコロナはかつてないほど深刻な世界食糧危機をもたらしました。世界最低レベルに落ち込んだ食料自給率のもとで、日本の食の安全と安定供給の危険が指摘されています。
 感染爆発は地球温暖化による気候変動と、資本主義のシステムが抱える構造的問題であって一過性に終わるものではありません。持続的な社会構造への転換が差し迫った課題となりました。人の命より企業利益を優先させる、これまでのあり方からの転換が求められています。成田も例外ではありません。

 成田空港会社は、市東さんに対して、これまでの違法の数々と不誠実を謝罪し、農地明け渡し請求を取り下げよ。
 裁判所は強制執行の停止を決定し、権利濫用に歯止めをかけよ。
 最高裁は下級審の不当判決を改めよ。
 市東さんの闘いへのご支援を呼びかけます。

2020年12月18日
市東さんの農地取り上げに反対する会

|

一審ひきつぐ最低の不当判決 <速報>請求異議控訴審判決(12・17)

 主文は以下。暴力執行を認める、最低の不当判決です。

 1. 本件控訴を棄却する
 2. 強制執行停止決定を取り消す(判決までの間、有効な高裁決定)
 3. 訴訟費用は控訴人の負担
 4. この判決は仮に執行できる(仮執行宣言 最高裁の確定判決前でも執行できる)

 市東さんと弁護団は、ただちに上告手続きし、抗議の記者会見を行いました。
 同時に、確定判決前の強制執行に歯止めをかけるために、受訴裁判所(最高裁、さしあたり高裁)と執行裁判所(千葉地裁)に対して、あらためて民事執行法36条にもとづき、強制執行停止を申し立てました。

 判決内容は、一審の高瀬判決をほぼ引き継いでいます。注目された新型コロナウイルスによる新事態については、「発着回数も顕著に減少し、今後の回復の見通しも明らかでない状態」だと認めたものの、航空関係者は復活を前提にしていて、裁判所としても「現時点において、将来にわたっても復活しないと認めることはできない」として空港会社を助け上げた。

 判決は最後の最後に、「なお、本件強制執行においては、その時期、態様等について可能な限り当事者間で協議を行い、平穏、円滑に・・・実現するよう最後まで努力することの重要性はいささかなりとも失われてはいない」などと書き加えている。
 ならば、裁判所はただちに強制執行の停止を決定し、空港会社の権利濫用に歯止めをかけよ!
 空港会社は明け渡し請求を取り下げよ!
 市東さんの闘いへのご支援を訴えます。

|

東峰地区と加瀬勉さんが東京高裁に要望書

 市東さんの請求異議控訴審が判決間近となるなか、成田市の東峰区住民と証人として出廷された加瀬勉さんが、東京高裁第4民事部(菅野雅之裁判長)あてに要望書を提出しました。大きな力になると思います。掲載可能とのことですのでご覧ください。

 ▼東峰地区の要望書   ダウンロード - touhoutiku_20201130.pdf

 ▼加瀬勉さんの要望書  ダウンロード - kasetsutomu_20201207.pdf

 

|

« 2020年11月 | トップページ