裁判

NAA 偽造文書の裏側 ──4・24耕作権裁判傍聴へ

 耕作権裁判のいちばんの争点は、空港会社による畑の位置の誤認と、偽造証拠です。この問題は2006年の裁判当初から10年にわたって争われ、いまも市東孝雄さんの父・東市(とういち)さんの署名が偽筆か真筆かで鑑定書の応酬が続いています。いまだに決着がつかないのは、空港会社が関連書類を必死に隠し続けているからです。
 “空港公団(現空港会社)が、東市さんの筆跡をまねて書類を偽造”とは、とんでもないことですが、空港公団用地部なら、さほど驚くことではありません。一冊の内幕本があります。元公団用地部・前田伸夫著『特命交渉人 用地屋』(2005年アスコム)。
 反対農家を敵視して、農家に「嫌われてこそ本望」とするのが用地部。カネを積み、家族・部落を分断して対立させ、政略結婚にも手を染める。米軍がベトナムで使った枯れ葉剤(ボルシル4)で畑を潰すなど朝飯前。
 公団による 偽造文書の日付は1988年4月(2通のうち1通は日付も書かれていない)。翌89年12月には事業認定の期限が切れて土地収用法が失効する。その前に、なんとか市東さんの小作地を収用しようと書類を整える、追いつめられたあげくのことなのです。

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4・24耕作権裁判 傍聴へ

 この裁判の争点は、空港会社が明け渡しを求める畑の位置の誤認と、空港会社による証拠の偽造です。市東東市さんの署名が偽筆か真筆かをめぐり鑑定書の応酬が続いています。

  筆跡鑑定に加えて、偽筆であることを裏付ける新たな事実が明らかになりました。当時、東市さんは脳梗塞の後遺症にありましたが、その状況からして偽造文書の文字はまったく不自然なのです。今度の裁判では、筆跡・筆圧鑑定とともに、このことが明らかにされます。傍聴しましょう。

■耕作権裁判
 4月24日(月)10時30分開廷
 千葉地裁601号法廷
  ※抽選のため傍聴希望者は、10時までにお集りください
  ※デモがあります。9時葭川公園集合です。

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請求異議裁判 訴状全文

 請求異議裁判の訴状を掲載します。

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市東さんの陳述書 全文

 請求異議第1回の裁判で行われた市東孝雄さんの陳述書を掲載します。

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請求異議裁判はじまる!   3月2日 千葉地裁民事第5部

Photo  本日(2日)、千葉地裁民事第5部(高瀬順久裁判長)で、請求異議裁判の第1回が行われた。これは農地取り上げの確定判決(昨年10月25日最高裁)に対して、異議を申立てて執行をやめさるという、いわば“再審請求”ともいえる裁判。強制執行が停止するという異例の事態のなかで、第1回法廷が開かれた。

 提出書面の確認の後、弁護団によって訴状要旨が陳述された。その冒頭、大口昭彦弁護士は、相手代理人に対して「空港会社は嘘つきである」と声をあげて指弾した。これは、1994年10月11日、成田空港円卓会議で空港公団(当時)が、「あらゆる意味で強制手段をとらない」「あくまで話し合で解決」「民主的な建設の手法を遵守する」と公約したことをとらえたもの。これが最高裁判決を経て、現に今、踏み破られようとしていることが信義則に反しており強制執行申立ては許されないとする、異議申立ての第一点。
 続いて遠藤憲一弁護士が、「本件控訴審判決は無効である」と主張した。東京高裁・小林昭彦裁判長は、実質的な審理のないまま突然結審を宣告した。これに対して弁護団は即座に裁判官忌避を申立てたが、その抗告の最高裁決定前に、判決を強行した。このありえない手続きは、「訴訟手続きの停止」と「判決に関与できない裁判官による判決」の2点において民事訴訟法に反する。これが異議申立ての第2点。
 そして3点目を葉山弁護団長が陳述した。空港会社は農地の取り上げと引きかえに「離作補償金」を提示するが、これは未だ支払われていない。もちろん市東さんはこれを不当として農地を守る立場に立つが、空港会社が不払いのまま今に至ったことは、千葉県知事の許可条件に反し無効である。そもそも空港のための“公用収用”であることからすれば、「離作補償」自体が違法・無効というべき。

・市東孝雄さんが意見陳述
 以上の三つの論点に続いて、市東さんが陳述した。
 市東さんは、取り上げられようとしている農地の図面と畑の写真を示して、①南台では周囲の農地までも破壊される、②天神峰では作業場や農機具置き場など農業生産手段のすべてを奪いとられる、と詳細に説明し、「あくまで闘う覚悟」と思いを語った。傍聴席から大きな拍手。(次回ブログに掲載)
 その後、高瀬裁判長は、原告・被告双方に対して2点釈明を求めた。
 ① 原告に対して、権利濫用を主張するか?
 ② 被告に対して、「離作補償金」は負担か条件か? 弁済の提供はあったか?
 「条件」とは効力にただちに影響すること。「負担」はそれが果たされなくてもただちに効力を失うものでないこと(条件よりもゆるやか))
 次回期日は、5月25日(木)午前10時30分になった。

 裁判報告会
 報告会で市東さんは、「弁護士さんの気迫を感じました。空港会社をまた追い込んだと思う。これからも頑張ります」と支援を訴えた。
 弁護団の報告と質疑で、請求異議裁判・執行停止がめったにない異例の事態であること、それは農地問題の重大さを浮き彫りにしていることが、あらためて明らかにされた。
 農地取り上げに反対する会・事務局は、「一日一日が勝負。いつ打ち切ってもおかしくない中、勝ち取った時間を大切にして広く訴えよう」と話し、保証金カンパと会員拡大への協力を呼びかけた。
 裁判前には、中央公園から裁判所までデモ行進して沿道の市民に訴えた。5・25第2回裁判には、さらに多くの傍聴を!
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速報!  審尋報告(2月14日)

 今日(2月14日)の審尋で以下を条件に強制執行の停止が正式に決まりました。
  ①明日から7日以内に、200万円の保証金を積むこと
  ②停止期間は請求異議裁判の第一審終局まで
 歯止めをかけたという点でひとまずの勝利です。

※※※にわかに裁判長が交代!※※※
 請求異議裁判(地民5部)の裁判長が、鹿子木康裁判官から髙瀬順久裁判官に交代しました。
 この2月に! 多見谷に次ぐ、最高裁の露骨な国策人事です。今日の審尋で初めて姿を現した高瀬裁判官は、とにかく早期結審に向かう態度ぷんぷん。
 鹿子木裁判官は執行停止で審尋を入れ、別件の一坪裁判では証人を採用しており、当然の裁判手順を踏む裁判官でしたが、危ないと見られて突然の辞令となったこと間違いなし。(ちなみに明後日は一坪裁判判決期日)

 審尋は11時50分から約30分間。市東孝雄さんと、参考人として萩原富夫さん(産直運動の共同生産者)が陳述しました。
 弁護団は、執行を止めたとしても空港会社に損害は生じないから保証金は不要と主張。損害が生じるなら具体的に挙げよ、と空港会社代理を追及しました。代理人が答えられないと見るや、高瀬裁判長が「裁判所は理解する」と助け舟。また、空港会社代理人は「部分執行も考えている」と口走ったそうです。
 いずれにしても、請求異議裁判は激しい法廷闘争が避けられません。これまでを倍する傍聴参加を訴えます。

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偽造証拠問題でさらに前進  1・30 耕作権裁判

20170130_s 1月30日、千葉地裁民事第2部(内田博久裁判長)で、もうひとつの農地裁判(耕作権裁判)が開かれました。この裁判は、市東さんの畑の一部を空港会社が「不法耕作」だと決めつけて、明け渡しを求めた10年越しの裁判。その最大の争点は、畑の位置の特定の誤りとその証拠として空港会社が提出した証拠(「境界確認書」「同意書」、添付図面)の偽造問題です。これをめぐる主張と鑑定書の応酬が続いています。

 この日の法廷で市東さんと弁護団は、上記証拠に市東東市さんが署名したとされる当時、東市さんは脳梗塞(1985年7月3日に発症、箸を持つことも字を書くことも困難になり千葉県リハビリテーションセンターに半年余り通院)の後遺症にあったことを証明する陳述書を提出しました。当時の状態では空港会社が出した署名(乱暴だが力強い)は書けるものではなく、事実、その4ヵ月前の裁判宣誓書の署名と明らかに異なっています。
 さらに弁護団は、筆圧(3次元解析)による鑑定作業を行っており、空港会社を追いつめる偽造証拠の追及はさらに続きます。

 ところで耕作地の位置の間違いについて、空港会社は「農業委員会の書類によれば、市東さんの賃借場所は特定されておらず、南台41番地の中であれば(耕作場所は)どこでもよかった」なる予備的主張を、昨年になって始めました。位置の問題と偽造証拠が崩れているからです。この日の法廷では、空港会社の逃走を封じるための、全面的反論の書面が提出されました。

 裁判に先立って、葭川公園から裁判所に向かってデモ行進が行われました。強制執行を停止させて請求異議裁判が始まります。耕作権裁判に勝利し、市東さんとともに農地を守りましょう!

▼耕作権裁判
次回期日:4月24日(月)午前10時30分
 次々回:6月26日(月)午前10時30分

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第1回弁論期日は3月2日に決定!  請求異議裁判

 市東さんが行った請求異議の訴えにつき、5日、千葉地裁民事第5部(鹿子木康裁判長)で折衝があり、第1回弁論期日を3月2日とすることが決定されました。また、執行停止申立てに対しては、当事者双方から事情を聴く審尋を行うことが確認されました。強制執行阻止の闘いがひとつ前進しました。

 一方、同日午前の新ヤグラ裁判(民事第2部・内田博久裁判長)では、空港会社の「審理打ち切り」策動を弁護団が粉砕 しました。「最高裁決定で土地明け渡しが確定したのだから、ヤグラ裁判は無意味で終結すべき」というのが会社の主張。しかしヤグラ裁判はヤグラ・看板の所有者を反対同盟と認めて、反対同盟に対して撤去を求めた裁判であって、市東さんに対する最高裁決定とは当事者が違います。
 弁護団の正当な主張を認めて裁判続行とした裁判所に対して、会社代理人がかつてなく執拗に食い下がり、法廷が騒然としました。そのやり取りから、空港会社は、最高裁決定を盾にヤグラ裁判を終結させ、その弾みで請求異議も無力化させ、強制執行に向かおうとしたことは明らか。市東さんと弁護団は、悪質この上ない空港会社の目論みを、請求異議とヤグラ裁判の両方でうち破ったのです。
 市東さんの闘いは、これからが勝負です。みなさん、さらに強く支え、市東さんとともに農地を守りましょう。

請求異議裁判 第1回口頭弁論
 ・2017年3月2日(木) 午前10時30分
 ・千葉地裁601号法廷
   民事第5部(鹿子木康裁判長)
 

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訴状と執行停止申立て

 市東さんと弁護団は11月30日に、千葉地裁に請求異議を提起し、強制執行停止を申し立てました。

  請求異議の訴えは、最高裁決定に基づく強制執行の違法を訴える新たな裁判です。また、執行停止の申立ては、その裁判の判決が確定するまでの間、強制執行を停止させるためのもの。その全文をpdfでアップします。(代理人目録、物件目録は省略)

 ・請求異議訴状:「sekyuigi_2.pdf」をダウンロード
 ・強制執行停止申立て:「shikkouteishi_2.pdf」をダウンロード

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農地の現況と陳述書疎明資料

 Minamidai Tenjinmine

市東さんの陳述書と添付図面、畑の現況を示す写真の、各pdfをアップします。

 ・農地の図面 :「zumen.pdf」をダウンロード
 ・写真―南台農地 :「photo_minamidai.pdf」をダウンロード
 ・写真―天神峰農地 :「photo_tenjinmine.pdf」をダウンロード

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