coffee break

coffee break  「糧の道」  真壁 仁

おれの手は まだ縄文期の土の肌ざわりと
焼畑の土の ほろにがさを覚えている
みとのまぐわいが稲麦の豊饒をもたらした日
種子も土も精液で肥えていた・・・・・
藁を燃やす現代の焼畑の上にうごめいている鉄の魔ものたち
あいつらは 人を追いたて大地を枯らした
けれどもおれたちは取戻す 生きている土を
おれたちは鍛える おれたちの機械を

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coffee break  「はじまり」 1941年  常田 健

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                        「はじまり」  1941年 第28回二科展・入選
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coffee break  「21歳のある嫁の手」1963年  南 良和

21sai_yomenote1_2                             「21歳のある嫁の手」 1963年 秩父
 グローブのように荒れた“21歳の嫁の手”は現代の私たちには衝撃だが、漆黒の闇に浮かぶその手は、まぎれもなく何かを伝えている
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coffee break  「日本の農のアジヤ的様式について」  真壁 仁

越後平野の百姓も、手で畦を撫でていた。
畦は落差をささえながら、山山の谷間までのびて棚田をつくっている。
畦に水が湛えられると、日本の全風景は大きな湖となってしまう。
そこに禾本科の草が実をむすぶのだ。
その草のことを
古くはニイバリといい、アキマチグサといい、トミクサともいった。
インドではウリヒ、ギリシャではオルザ、フランスやイタリヤではリツといった。
アジヤの南では湿地に自生していた。

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coffee break  人の営みの素晴らしさ  棚田百選よりすぐり

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 豊かに水を湛える棚田。人の営みによってつくられる農地には、環境や生態系を維持する多面的な機能がある。それが日本の原風景をつくってきた
▼写真上段左から
 浜野浦の棚田(佐賀県)、大山千枚田(千葉県)、湖西の棚田(滋賀県)
 下段左から
 稲倉の棚田(長野県)、広内・上原の棚田(福岡県)、清水の棚田(和歌山県)
  ──写真をクリックすると拡大します

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