coffee break 「糧の道」 真壁 仁
おれの手は まだ縄文期の土の肌ざわりと
焼畑の土の ほろにがさを覚えている
みとのまぐわいが稲麦の豊饒をもたらした日
種子も土も精液で肥えていた・・・・・
藁を燃やす現代の焼畑の上にうごめいている鉄の魔ものたち
あいつらは 人を追いたて大地を枯らした
けれどもおれたちは取戻す 生きている土を
おれたちは鍛える おれたちの機械を
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おれの手は まだ縄文期の土の肌ざわりと
焼畑の土の ほろにがさを覚えている
みとのまぐわいが稲麦の豊饒をもたらした日
種子も土も精液で肥えていた・・・・・
藁を燃やす現代の焼畑の上にうごめいている鉄の魔ものたち
あいつらは 人を追いたて大地を枯らした
けれどもおれたちは取戻す 生きている土を
おれたちは鍛える おれたちの機械を
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越後平野の百姓も、手で畦を撫でていた。
畦は落差をささえながら、山山の谷間までのびて棚田をつくっている。
畦に水が湛えられると、日本の全風景は大きな湖となってしまう。
そこに禾本科の草が実をむすぶのだ。
その草のことを
古くはニイバリといい、アキマチグサといい、トミクサともいった。
インドではウリヒ、ギリシャではオルザ、フランスやイタリヤではリツといった。
アジヤの南では湿地に自生していた。
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